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- W2051210909 abstract "本上論述した事柄を要約すれば次のやうである A. 本節に於て著者は蛋白質の無機酸又はアルカリとの結合に關して從來發表せられた重要なる論文に就て批評を試みた是等の論文の趣旨を大別すれば二つに分たれる(1) 蛋白質と無機酸又はアルカリとの結合は眞の意味に於ける化合ではなくして全く吸着現象だといふ(2) 蛋白質は無機酸又はアルカリと眞に化學的に結合するのだといふこの意見は更に次の二つに分類せられる(a) 蛋白質と無機酸又はアルカリとの化合物は解離した場合に酸のAnion又はアルカリのCationを簡單に出すものではないと云ふT. B. Robertson氏が此の意見を持つて居る(b) 蛋白質と無機酸又はアルカリとの化合物は解離する時には簡單に用ゐた酸のAnion又はアルカリのCationを出すのだといふW. Panli, S. P. L. Sorensen及びJ. Loeb氏がこの意見を持つて居る けれども一つには是等の議論の根據となつて居る研究成績を精査し他には物質特に蛋白質に關する最近の化學的見解……此の見解は次第に一般に認められて來て居ると著者は信ずる……から考へれば最後に擧げた意見が事實を説明するものと思ふ B. 本報並に續報に於て研究に供用したカゼインに就て説明を試みて見た此のカゼインはKahlbaum製のものでHammersten氏の方法にて精製せられたものである分析の結果濕分9.43%,灰分並に窒素量は其の無水物中夫々0.15%, 15.46%.であつたなほ本節に於てはKjeldahl氏の改良法に就て並びに之を採用する時の注意を述べて置いた C. 稀薄鹽酸溶液の中に於けるカゼインの溶解度を測定した其の結果鹽酸の濃度は等しくとも溶液のうちに沈澱が多く存在するに從つてカゼインの溶解度が減ずることを發見した此の特殊現象に對する精細なる説明は他日充分なる實驗成績を得たる時迄讓るとして本節に於ては唯々次のやうな暗示を與へた即ちカゼインは鹽酸溶液中にては鹽素イオンと複雜に結合し又沈澱のうちに於ては水素イオンと結合する力がある即ち溶液の中と沈澱の中とに於て鹽酸の分布がちがつて居るが爲めに實驗のやうな特殊現象を示したのだと思ふ D. カゼインが試驗溶液の中に於て變化するや否なやを其のFormol-titrable Numberを測定することによつて檢査した見た其の結果供試液の中にては鹽酸の濃度が夫々ちがつてもカゼインそのものヽ性質が變化しないことを證明したなほCasein-Chlorideは溶液中Disperse Phaseを形成するものであるそこでカゼインの1g.が占むるDisperse Phaseの容積は0.89c.c.であることを決定した E. 先づG. N. Lewis, N. Bjerrum,及びJ. N. Bronsted氏等の業績に基いたThe Activity Theory of Ionに就て考察して之を本論に於て適用する範圍を示した a. 供試溶液中の鹽素イオンの活度を測定する爲めに理論的に考察し併せて一定濃度のKCl溶液に就て實驗したる結果次の式を得たPACl=0.0674-Ecl/0.0577………………………at 18°C. 但しPACl=-log ACl,であつて“ACl”は溶液中の鹽素イオンの活度である又E〓は次のElementのPotentialである Hg, HgCl, 0.1n KCl |3.5nKCl| Exp. liquid, HgCl, Hg そしてこのPotentialの測定はすべて18°Cの恒温槽の中で行つたのである b. 又溶液中の水素イオンの活度を測定する際には次の式を用ゐた此の式は前項に於て述べたと全く同じ理論と實驗結果を基礎にして算出したのである PAH=E〓-0.3348/0.0577+0.0002(t-180) 但しPAH=-log AHであつてAHは溶液の中の水素イオンの活度であるそしてEHは次のElementのPotentialである Hg, HgCl, 0.1nKCl |3.5nKCl| Exp. liquid, H2, Pt. このPotentialの測定は空氣恒温箱の中でHasselbach's Shaking Methodに依つて行つた C. 前項に於て論述した原理と方法とに依つて私はカゼインの鹽酸溶液の中の水素イオン並びに鹽素イオンの活度を測定し其の結果からイオンの活度説に從つて是等のイオンの濃度を算出した其の結果次の事實を發見した即ち(1) カゼインを鹽酸溶液の中に於て其の1g.に就き鹽素イオンの2.10-4 Gram-Equivalentsと結合する(2) Casein-Chlorideの解離度は約0.72である(3) カゼイン1g.に對して結合する鹽素イオンのGram-Equivalentsの數並びにCasein-Chlorideの解離度は供用した水素イオンの活度には無関係のやうに見える" @default.
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